
オツボネ看護師コラムを担当している看護師のしらいしです。
前回はオツボネのタイプについてまとめました。
今回は、意外なところでもオツボネ要素のある人が隠れている!ということで、「オツボネ予備軍」について紹介します。
もしかしたら、あなたもオツボネ予備軍になってしまうかもしれない…?
要チェックです。
はやくも頭角を現すオツボネ予備軍
オツボネという言葉は30〜40代の意地悪な人のイメージが強いですが、実はもう少し若い世代ではやくも頭角を現す人がいます。
看護師3〜5年目くらいになると一通り仕事ができるようになりますよね。後輩指導や学生指導などに関わることもあります。そんなときに、オツボネのように急に態度がでかくなったり、偉そうになる人がいるのです…。
たとえば、後輩や学生さんから「〇〇さん、ちょっといいですか」と相談を持ちかけられるような場面で、「いま忙しいんだけど」「…(無言)」のような反応をする人はわかりやすいですね。若手でもこういうタイプ、実際にいます。そもそも、自分のことは棚にあげて人には厳しい人、気分で仕事をする人などです。1〜2年目のときに先輩から厳しくされたことで、自分はそうならないように気をつけようと思っていたけど、数年経ったら同じようなことをしていたケースもあります。
しかし、これだけではこのままオツボネになるかはわかりません。看護師をしていると少し調子に乗ってしまう時期、ちょっと怠慢な気持ちが出てしまうような時期は誰でもあると思います。もちろん私も、5年目くらいのときは「ちょっと生意気だったかも…」と思うことがあります(笑)
オツボネへの分かれ道
では、オツボネ予備軍の段階からオツボネのようになるか、そうではなくなるにはどのような違いがあるのでしょうか。
私が考えるのは、それは本人の問題だけではなく、周りにも問題があるのではないかということです。オツボネ予備軍の人が、長くその職場にいることも要因としてはあるでしょう。新しいことを覚えようとしない、自分の行動や言動を振り返ったり、反省したりする場面が減って来ると、自分自身を俯瞰することができずに思考停止してしまいます。
周りの先輩や上司が注意せず、野放しにした場合、オツボネの道へまっしぐらに突き進む可能性があります。
しかし、転職をして一から学ぶ機会があったり、周りの先輩から再教育されるような場面があったりすると、少し状況は変わるかもしれません。
元々の性格や考え方だけではなく、周りの環境や人も大きく関係しているのではないかと思っています。
そう考えると、少し他人事とは思えなくなってきますよね。
さて、ここまでオツボネ、オツボネ予備軍とはどんなものか、概要を説明してきました。次回はオツボネの影響って実際にどのようなものなのか…。いろいろな視点から考えてみようと思います。